日本は面白い。風の吹くまま、気の向くまま、神社を中心にあっちこっちふらふらしてます。
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西国三十三ヶ所 第八番札所「長谷寺」
5月20日の話。

この日は西国三十三ヶ所 第八番札所「長谷寺」へ。
近鉄長谷寺駅から歩く。
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ここの参道もレトロな感じでなかなか絵になると思う。

鼻息荒く歩いていたらにゃんこ登場!
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触らせてくれたのでしばらくこのにゃんこさんをナデナデしてました。
どうも草もち屋さんの看板ネコだったらしく「ウチとこの草もちを買って帰るがよい」との仰せだったので、帰りに買わせていただきました。

にゃんこさんとお別れして長谷寺へ。
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長谷寺といえば登廊!ということでまず一枚。
9時前なのに次から次へと参拝客が来るので、無人の状態での撮影は諦めました。

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本堂の中は撮影禁止なので、本堂のさらにちょっと上のお稲荷さんの前から。
結構高いトコにお堂があるのでいい眺め。

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西国三十三所のご朱印と御本尊御影も忘れずゲット。
御本尊御影にちゃんと雨宝童子(左)と難陀龍王(右)が描いてあるのが嬉しい。

雨宝童子は天照大神と、難陀龍王は春日明神とそれぞれ同一視されることもあるんだそう。
長谷寺は興福寺(春日大社と一体)の末寺だった時代もあり、天照大神(=雨宝童子)または十一面観音は春日大社のヒメガミと同一視されることもあるので、長谷寺と春日&興福寺の間には強い結びつきがあったんだろうなぁと思われる。

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本堂の横の方にある能満院も覗いてみるとワンコ発見。

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ワンコの向かいにおいてあった、袈裟を着た狸の置物も可愛かったw

本堂をあとにしてのんびりと境内を歩く。
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長谷寺名物の牡丹は終わっていたのですが、一株だけ花がついていたので撮影。
もしかしたら牡丹も例年より開花が早かったのかなー。

本坊大講堂にて大観音大画軸。
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この5月まで公開されてました。
16mの御本尊等身大の掛軸だそうです。
よくこんなもん作ったなぁ…

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大画軸公開を記念して期間中限定ご朱印もあり、実はこのご朱印が欲しくての参拝でした。
だってこのご朱印、難陀龍王が描いてあるんですよ?!
春日大社ファンとしては欲しかったんですぅ~。
念願かなってよかったよかった。

目的も達成できたので長谷寺を後にして、やっぱり寄ってしまう與喜天満神社。
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この日はだんだん気温が上がって暑いくらいだったのですが、参道に入るとひんやり。

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みんな長谷寺で斜面はもういいってなるせいか、與喜天満神社はあんまり人がいないんですよね。
そのぶんのんびりできます。

與喜天満神社をあとにして、西国三十三所番外札所の法起院もせっかくなので参拝。
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ここは西国三十三所を始めた徳道上人の墓所ということで、ちょっと毛色が違うのですがご朱印帳に載ってたので立ち寄り。
小さいお堂なので、ご朱印待ちの列で敷地がけっこういっぱいにw
やっぱしキャンペーン効果で参拝客増えてるのかなぁ?

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ここもちゃんとご本尊御影がありました。
こりゃ番外札所も回らなきゃだな…

この日はこれにて終了。
にゃんこオススメの草もちおいしかったです。
西国三十三所 5/33


↑長谷寺の公式サイトで紹介されてたのですが、巻頭に長谷寺に来て運気が上がるであろう事が紹介されているらしい。
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西国三十三ヶ所 第十九番札所「革堂」・第十八番札所「六角堂」
5月18日の話。

この日は平日だったのですが健康診断で、健康診断までの時間で京都市中央部の西国三十三所回ったれ~ということで行ってきましたw

というわけで京都御苑南東角からちょっと南に行ったとこにある第十九番札所「革堂 行願寺」へ。
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地元のお寺という感じ。
ここは藤袴の栽培に力を入れてるらしく、藤袴とネコの自作写真集が置いてあって買おうかすごく迷ってしまった。
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ご朱印いただきました。

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通りの向かいの八百屋さんに可愛い看板犬発見。

次は第十八番札所「六角堂 頂法寺」へ。
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革堂と六角堂はその気になれば歩けるらしいけど、この日は健康診断だったのでバス移動。
近くはよく通ってるけど初めての参拝でした。
座る場所もあるので、京都の街中で疲れたときは休憩にいいかも。
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ここで初めて御本尊の御影がある事に気づく。
そんないいモンがあるなら教えてくれよ~!
今まで行ったとこはまた改めてもらいに行こ…

ご朱印をいただいたあとはへそ石捜索。
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これがあのへそ石!
境内一周したのにめっちゃ入り口近くにあったw

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売店で有頂天家族のぬいぐるみ(たぶん非売品)発見。
六角堂でまったりしたあと、健康診断でバリウム飲んでこの日は終了。
西国三十三所 4/33

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権現様からお酒をいただきましたw
お久しぶりです~。
またあっちこっち行ってて間が空いてしまいました。

先日家に帰ってきたら久能山からクラウドファウンディングの返礼品が届いてたんですけど、日本酒のビンが葵のご紋のついた木箱↓に入っててビックリしたw
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この箱どうしよう…なんか気安く捨てられないよね…
お酒の方は毎日ちびちび飲んでます。
花の舞という名前の純米大吟醸だそう。
よくわからないけどふわーっと華やかな香りがしてイイ感じですw

↑のお酒と一緒にオリジナルご朱印帳も手元に届いたので、近いうちにご朱印帳持って久能山に参拝に行かなければ。
行きたいところが次から次へと出てくるなぁ…

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春日龍珠箱の世界
5月13日の話。

GW一週間後の週末。
この日は朝から結構な雨でした。
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鹿も雨宿りするくらい。

フツーなら天気悪いから外出やめよっとwとなるところですが、残念ながら今回は事前に申し込んじゃってるのでがんばってお出かけです。
せっかく近くまで来たしと春日大社の砂摺りの藤を見に行ってみたら、やっぱり花は終わってました。
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砂摺りの藤が満開のところ見たことないんですよねぇ…
今年は見れるかなーと思ったけど、ちゃんと花を見る気で来ないと見られないなこりゃ。

砂摺りの藤を確認したあと、境内の講演会場へ移動。
本日は現在、奈良国立博物館「春日大社のすべて」展で展示が始まった「春日龍珠箱」についての講演会を聞きに来ました。
奈良博の学芸員の方の「まさか今日、春日龍珠箱の話をするからこんな雨になったわけではないと思いますが…」と言う春日ジョーク(?)で始まる講演会w

能に春日大社が舞台となる「春日龍神」という曲があります。
その名の通り龍神が出てくるお話で、この曲から春日大社と龍神は関係があるっぽいぞ?ということは知っていたのですが。
でも実際に春日大社に参拝してみると、ぱっと見、龍神さんが見当たらなかったりするんですよね。
若宮さんの奥のほうに金龍神社という小さめのお社もあるのですが、これはちょっと違う気がするし。
どうやら春日の神様の世界はとても奥深いらしい、ということは前から思ってたのですが、その春日の神様世界が少しでもわかるかなー?と言うことで今回の講演を聞きに来てみました。

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「春日大社のすべて」展図録より春日龍珠箱・外箱と内箱

春日龍珠箱とは:
内箱と外箱からなり、龍珠=宝珠=舎利を納めていた箱と思われる。
内箱、外箱とも各側面に色鮮やかな神仏が描かれている。
側面の絵画の様式から南北朝時代(14世紀)、南都絵所制作のものと推測。

内箱の図像:
蓋表 8体の鬼→肘、膝、眉間にも目があり角が剣の形
蓋裏 7体の鬼と1人の童子 鬼の形式は蓋表と同じ
側面 波濤

8体の鬼(と童子)ということで、これは蓋の裏表とも八大龍王を描いているのではないかとのこと。
龍、鬼、童子はともに仏様の眷属という共通の属性がある。

注目ポイントは鬼の持物とまわりに描かれている物。
持物:宝珠、硯、鍵など
まわりに描かれている物:牛、馬、米俵の乗った船
これらのアイテムは弁才天十五童子像と共通点が見られることから、弁才天信仰の影響を受けているのではないか?
実際に興福寺(明治の神仏分離までは春日大社と一体化していた)周辺は弁才天信仰が盛んだった。

外箱の図像:
蓋表 龍?(剥落が激しくてよくわからない)女性学芸員は龍が見える人が多いらしい(…)
蓋裏 肩に龍を乗せた衣冠束帯の人物8体(八大龍王)
側面正面 フツヌシノミコト(本地仏:薬師如来)+十二神将(薬師如来の眷属)、アメノコヤネノミコト(本地仏:地蔵菩薩=閻魔王)+十王・司命・司録(地蔵菩薩の眷属というかなんというか…)
向かって左側面 タケミカヅチノミコト(本地仏:不空羂索観音or釈迦如来)+十二天(この場合はお釈迦様の眷属として?)
向かって右側面 ヒメガミ(本地仏:十一面観音or大日如来)+若宮(本地仏:文殊菩薩or聖観音or十一面観音)+十二宮(描かれている理由が今ひとつ不明。文殊菩薩の眷属として描かれたものか?)
背面 無地→壁にくっつけて置いていたと推測される

本殿と若宮の神様に、それぞれの眷属を描いている。
眷族の数を12で統一しているのが不思議。

春日の龍神信仰:
若宮の天押雲根命(アメノオシクモネノミコト)はその名から水神としての性格がうかがえる。
禁足地の中にある鳴雷神社は昔から地元の人が雨乞い祈願をする。
鳴雷神社の前に龍神が住んでいたといわれる竜王池がある。
春日大社の神域・春日山は平城京の水源地だったことから、どうもかなり早い段階から春日には龍神(=水神)信仰があったらしい。

結局、春日龍珠箱は、
春日といえば龍→龍といえば波=海→海の中の龍は宝珠を持っている→宝珠を持ってるのは仏様→宝珠は願いを何でも叶えてくれる→願いを叶えてくれるといえば舎利→舎利を守るのは龍…
のように連想に次ぐ連想で龍神信仰+宝珠信仰+観音信仰+弁天信仰と、ものすごーく多層的な信仰世界が描かれているらしい。

南北朝以降の宗教グッズは個人的な信仰が反映されてくるので、教義だけでは何が表されているのか読み解けず、その辺を丁寧に分析していくのが今後の課題とのこと。
とどのつまり、春日の信仰世界はイメージ広がりすぎてよくわかってないというオチでした(笑)
でも日本人の考え方のパターンとしては春日龍珠箱は面白い例かも。
歴史って確定しているものかと思いきや、わかってないことがいっぱいあるんですねぇ…



おまけ。
そういえばこの日、新大宮駅~西大寺駅間にあったイトーヨーカドーがミ・ナーラなる複合施設になってることに初めて気づきました!
天下のセブン&アイ・ホールディングスも長屋王には勝てなかったかぁ…
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「奈良の刀剣」展に行ってきました。
5月6日の話。

連休最終日は奈良県立美術館で6月24日(日)まで開催中の「奈良の刀剣」展に行ってきました。
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が。

思てたんと違った。
「奈良の刀剣」て言うので、てっきり大和伝の刀剣をこれでもかと言うくらい見せてくれるのかな♪と思ってたのですが、奈良在住の現代刀工をメインに、あとは奈良圏内の神社に奉納されている刀剣が展示されてる感じ?
現代刀工の展示はよかったけど、他の部分の意図が今ひとつわかりにくくて個人的にはイマイチだったかな…
施設が古いせいかライティングも暗かったし。
佐野美や日本刀剣博物技術研究財団の展示のせいで、すっかり刀剣展示の基準があがってしまった(笑)

そんな中で印象に残ったのは談山神社所蔵の外藤の太刀。
外藤さん、髭切の太刀を打った刀工という伝承もあるらしい。
北野天満宮の髭切は外藤さん作ではなかったけど、すごい刀工だということは了解した。
そういえば南宮大社でたしか外藤の刀を見た気がするんだけどなー…(うろ覚え)
まぁ外藤の太刀を見られただけでもよかったかな。

あとは月山と河内國平刀匠の展示をまとめて見られたのも良かった。
現代の刀もいろいろ凝ってて面白い。

展示を見たあとは一旦博物館の外へ出て近くをふらふらしたあと、午後にもう一度博物館へ戻る。
この日は午後から月山貞利刀匠の講演会があり、そっちも目的だったのです。
そんなに大きな部屋ではなかったけど、満員になってました。

講演の方は月山の歴史をざっくり説明した後、苦労話や制作の話など。
その中で特に興味深かったのが明治時代の頃の苦労話。
なんでも明治の廃刀例で刀鍛冶も一気に仕事がなくなってしまい廃業するところも多かった中、月山は何とか刀鍛冶を続けようとがんばっていたらしい。
あるとき、神戸の貿易商から外国人に日本刀を売ったらどうかというアドバイスをもらい、外国人向けに日本刀を作るようになる。
ところがどれだけモノがよくても月山の名前では刀は売れなかった。
そこで当時の初代月山貞一刀匠は、泣く泣く自分の打った刀に外国人に人気の高かった正宗や貞宗の銘を入れて売り、なんとか刀鍛冶としての技術を継承したそうな。
今でもたまーに海外の博物館で、初代月山貞一作の正宗の銘が入った刀を見ることがあるとか。

ものすごい暴露トークでしたねぇ…
まぁ、もう時効という事でセーフ!
というか個人的には初代月山貞一作の正宗銘入り刀剣とか逆にレアで見てみたい。
ちなみにその手の初代月山貞一作の正宗銘入り刀剣に、あとから「これ実は月山です」と訂正文入れたりしたこともあるそう。
つまり、海外帰りの正宗or貞宗銘入り刀剣は、月山かもしれない可能性があるということですね!
購入予定の方はご注意ください(笑)

そんな苦難の歴史を越えてきた刀剣業界にとっては、この二、三年の刀剣ブームはまさにご褒美なのかもですねぇ…
できれば短期的なブームで終わらせずに、確固たる一分野として定着させたいものです。

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